○ 冬と雪と想いの ○




Monday


 吐く息の白い、冬のこと。

「あー……寒いっ!」

 都会には珍しく降り積もった雪のせいで、いつもは自転車で通う道を、
今日は徒歩で行く羽目になった。
 隣に見える公園が、とても寒々しい。

 ココノエの心は重くなった。むしろまぶたが重い。

 ココノエが一人暮らしをしているマンションから最寄の駅までは、
自転車で15分。徒歩だと(スムーズにいけば)25分だ。
 バスも出ているが、少しでも生活費を節約するため意地でも乗らない。
 ココノエは貧乏なのだ。

 重いまぶたを何とか持ち上げながらココノエが歩いていると、すぐ後ろ
から靴の音が聞こえた。
 眠い頭が刺激を求めて、後ろを振り返る。

「あ」

 黒いロングコートを乱すことなく進んでいく男性を、ココノエは知って
いた。

(キジョウさんだ)

 キジョウは、ココノエの隣の部屋の住人だ。
 最初に入居の挨拶をしたときに、ココノエが最初に思ったのは『凄い』
だった。
 ちらりと見えた、モデルルームの如く整頓された室内。
 眼鏡の奥にある鋭い瞳に代表される、造詣に恵まれた男性。

 ココノエは幸運だとも嬉しいとも思えず、何となく恥ずかしくなった。

 挨拶代わりに持ってきた、洗剤・油・果実ジュースの詰合せを思って
かもしれないし、他の理由だったかもしれない。

 その歳で、都心のマンションに一人暮らし。間違いなく高給取り。
 独身女性としては、逃す手のない上質なターゲット。
 実際、遊びに来て、彼を偶然目にした友人は、「理想像!」と言って
興奮していた。

 でも、ココノエは彼とどうにかなりたいといった希望は持っていない。
 何故なら――。

 三ヶ月ほど記憶を遡っていたココノエに、冷たい声が突き刺さる。

「ぶつかりますよ」
「え」

 軽く、腕を引かれた。
 ココノエの左手を、電柱がかすった。
 どうも、電柱に激突するところだったらしい。

「あ……ど、どうもありがとうございました……」
「いえ」

 それだけ言うと、キジョウはさっさと歩いて行ってしまった。
 そんなキジョウの背中を見つめつつ、ココノエはひたすら赤くなった
顔を押さえていた。

(は、恥ずかしいー!! 今時電柱にぶつかる奴なんていないよ!!)

 寸部の隙のない隣人と比べ、どれだけ自分は隙だらけなんだ。そう思
うと、ココノエは朝から落ち込んだ。

(と、言うか……)

 まさかとは思うが、自分は彼を凝視したまま歩いていて、ばっちりそ
れがバレていたということだろうか。ココノエは考える。

「ぎゃあああ!!」

 顔から火が出るとはこういうことかと、ココノエは混乱する頭の片隅
で、ふと思った。





 * * *





 その日の夜、ココノエは同じ道を歩いていた。
 朝の大恥以外、特筆すべきこともない、いつもの夜。

 目の前にできた水溜りに、水滴が落ちる。

「雨?」

 ココノエは空を見上げたが、雨が降るような気配はない。
 おかしいと思って視線を中空に落とすと、公園の柵からはみ出すよう
に延びている枝から水滴がポタポタと落ちていた。

(なるほど。上手いなぁ)

 何が上手いのかさっぱり分からないが、ココノエはそう思った。

「あれ?」

 その枝に、何か白いものが結びついている。
 公園のライトに照らされて浮かび上がる、白い何か。
 あんなもの、前あっただろうか。

「でも……何かに似ているような……」

 あ。ココノエは思い当たった。

「神社の、おみくじだ」

 ひいたおみくじを枝に結びつける、あれに似ているのだ。

(でも、何で公園の枝?)

 そう思うと不思議で堪らず、ココノエはいつの間にか枝の前に佇んで
いた。
 気になるという気持ちと、プライバシーの侵害だとたしなめる気持ち
がせめぎあう。

(ごめんなさい!)

 結局、ココノエは欲望に負けた。

 かろうじて届く高さにある枝に手を伸ばし、結び付けられたものに触
れる。
 濡れている紙の感触に、少し残念になりながら、ココノエは枝を引っ
張る。

 枝から滴り落ちる水滴に悪戦苦闘しながら、ココノエは紙を手にした。

 罪悪感に駆られながら、それでも逸る気持ちに負けて紙を開いた。



 ずっと君を待っていた。



 滲んだインクで、その一文だけ書かれた紙。

(手紙だ)

 ココノエは何故か、そう思った。時代劇の中でしか使われないような、
そんな古風な状況下に、ココノエは立ち会っている。
 稀有な場面に傍観者として抜擢されたココノエは、不思議な高揚感を
憶えた。

 唯流れていく日常の中で、それはあまりに鮮烈な状況だった。


 だから、いけないことだと分かっていて、ココノエはその“手紙”を
握り、駆け出した。







Tuesday


 昨日と同じように、ココノエは歩いて公園の脇を歩いていた。
 駅に向かうには十分すぎる時間をとって、珍しくはっきりした頭と瞳
で、足取りは弾ませて。

 昨夜は、ほとんど眠ることが出来なかった。

 古風な、手紙。

 ココノエの頭は、あの手紙を見つけてからずっと別の世界をさ迷って
いる。
 手紙を書いた人と、その受取人を考えると、眠ることも出来なかった
ほどだ。
 一夜考え抜いた結果、ココノエの中では、差出人は男性だろうと決着
がついた。

 そして朝、どんな変化も見逃すまいとわざわざ歩きで駅まで行くこと
にしたのだ。

「……ないか」

 だが、昨夜手紙を発見した枝に、何かが結ばれている形跡はなかった。


 少しの後悔と、残念に思う心を抱えながら、駅に急いだ。



 そうして悶々と着いた駅で、ココノエは悩んだ。

 階段を下りて、ホームに立った。整列乗車のために引かれた線の場所、
いつも乗る扉の前に行こうとしたとき、気付いたのだ。

(キジョウさんだ)

  寸部の隙も無くコートとスーツを着こなして立つ男性は、紛うことな
く、ココノエの見目麗しき隣人だったのだ。

(いつもいたっけ?)

 そこまで考えて、ふと思い当たった。
 自転車のときより早い時間に、駅に着いている。
 そういえば昨日も途中で会った。ココノエがゆっくり歩いていた為に
駅では会わなかったが。

(どうしよう)

 隣人として挨拶すべきか。それとも朝の清らかな空気を壊さないよう
知らないフリをすべきか。
 常ではありえないほど考えを廻らせた後、息を吸う。

「っ、おはよう、ございます」

 誰も立っていない彼の横に立ちながら、前を向いて声をかけた。

(返事があったら、話しかけよう)

 他力本願。ココノエの脳は考えることを拒否した。


「……おはようございます」


 キジョウから、返事があった。
 そっとキジョウの方を向くと、彼は依然前を向いている。
 ココノエはそれに安堵しつつ、同じように前を向いたまま続けた。

「昨日はどうも有難うございました。危うくぶつかるところでした」

 昨日は動転しててお礼を言った気がしなかったので、ココノエは改め
て礼を言う。

「いえ」

 昨日同様、簡潔極まりない答えが返ってきた。
 それでも、ココノエは満足だった。元から彼は少し苦手だったので、
これでいい。

 そのまま電車が着て、二人は乗り込んだ。

 車両の空き具合と、後ろからかかる圧力に流されて、結果的に二人は
並んで電車に揺られている。
 車両の奥にココノエが立ち、キジョウはその隣。
 ココノエとしては、最初は居心地悪いことこの上なかったのだが、彼
があまりにも平然と本を読んでいるので、ココノエも徐々に慣れてきた。
 結局鞄から本を取り出し、読み始めた。

 やがて電車がムッとしてきたことに気付き、ココノエは顔を上げた。
 もの凄く混んでいる。
 快適に本を読めたのが嘘のようだ。いつもなら混んできたあたりで本
を鞄にしまい、潰されないよう戦闘体制を整えるのだが。

 理由は、簡単なことだ。

(キジョウ、さん?)

 ちらりと見上げるキジョウは、変わらず本を読んでいるが(絵になる
のが何だか悔しい)、その腕には力が入っている。
 もう少し観察すると、キジョウの所までは十分人混みの圧力がかかっ
ているが、それがココノエまできていないだけだと分かった。

 稀に、女性を押し潰さないよう気を使ってくれる人がいるが、冷たい
容姿とは異なりキジョウもそういう類の人間らしい。

 ココノエは素直に、持っていたイメージを修正した。

(ちょっと……印象が違うな)



 * * *



 そして夜。
 ココノエは疲れてぐったりしつつも、公園の脇では目を凝らして枝を
見つめた。

「!!」

 同じ枝に、同じように、手紙が結び付けられていた。
 胸を高鳴らせながら手を伸ばし、止めた。

(――今さらだけど)

 自分がやったことは、最悪なんじゃないだろうか。そう思った。
 人の手紙を盗み見し、あまつさえ持ち帰ってしまった。
 手紙を書いた人は相手に渡ったと思うし、手紙を受け取るべき人は、
差出人に何かあったのかと思ってしまうかもしれない。

 ココノエは、じくじくと、胸が痛んだ。

(こんなの、他人の携帯を盗ってメールを返してるようなものだ) 

 ココノエは、伸ばしていた手を引っ込めた。
 昨日思わず持ち帰ってしまった手紙を、鞄から取り出す。

 不思議と、心を温めてくれるような手紙。
 宝物を見つけた気分にさせてくれた手紙だった。

 でも。

 ココノエは、既に結んである手紙の横に、持ち帰ってしまった手紙を
結びつけた。

「そうだ」

 鞄から手帳を取り出してボールペンで一言書くと、それを破いて枝に
結ぶ。

「すみません……としか言えないけど」

 急に激しい後悔の念に襲われ、ココノエはマンションに逃げ帰った。




 ――のだが。

 マンションに帰って、玄関の前で鍵を探していたら、エレベーターの
開く音がした。
 最悪の気分のまま振り返ると、案の定キジョウが帰宅したようだ。

 ココノエとキジョウの目が合う。

「――……」

 キジョウは眼鏡の奥の目を一瞬見開いた後、顔をしかめ、すぐに見慣
れた無表情に戻った。
 ココノエは笑う気力も無く、そのまま軽く頭を下げた。
 キジョウはそれには返さず、無言でココノエの後ろを通ると、自分の
家に入っていった。

 周りが静かになり、冬の寒さの厳しさだけが残る。
 ココノエはそのまま、中々見つからない鍵を探っていた。

「〜……っ」

 昨日浮かれていた分の後悔が、一気に襲ってくる。

(浮かれてた分、後が恥ずかしいって本当かも)

 思い切りその場で後悔した後、ココノエは部屋に入った。
 






Wednesday


 その日はわざと公園の横を通らないように、以前同様自転車を飛ばし
て駅まで向かった。
 いくら一日のこととはいえ、手紙を手にしてしまったことへの罪悪感
が消えなかったからだ。

 気が重いままいつものように駅のホームに行くと、電車の遅延を告げ
るアナウンスが流れていた。

(嫌なことって重なるもんだよね……)

 ただ現在復興作業中らしく、振替輸送で行くより待つほうが早そうだ。

 ココノエは駅の中にあるコーヒーショップに足を進めた。
 朝食のホットサンドと甘いコーヒーを頼み、座る席を探す。
 遅延のせいで、席は全く空いていない。

「……ん?」

 混んでいる店内の一角に、最近よく見かける隣人を発見した。

(……。何をやっても絵になる人っているんだなぁ……)

 寝癖の直らない頭を撫でつけつつ凝視していると、キジョウが気付いた。
 彼は無言で席の上に置いていた荷物を横にどける。

「?」

 そんな彼の様子を横目で見つつ、ココノエは席を探した。
 中々空かないよね、とテイクアウトに切り替えようかと思っていたら。

「ココノエさん」
「?」

(今のバリトンボイスは……)

 キジョウがココノエの方を真っ直ぐ見ていた。
 少しドキリとしつつ、彼の元へ向かう。

「キジョウさん、おはようございます」

 出会えば挨拶。ココノエは暗い気分を無理に追い払って会釈した。
 キジョウは無言だ。

(無視かよ)

 そう思ったが、ゆっくりと目が閉じられ、再び開けられる。

(あ)

 それを見て、少し笑いたい気分になった。

「どうぞ」

 無言の空間を先に裂いたのは、キジョウだった。
 状況的に、これは相席の許可だろうとココノエは受け取った。

「ありがとうございます」

 今度は微かであっても、本心で微笑んだ。
 席に座って、経済誌を読むキジョウをちらりと見上げ、隠れて笑う。

 が。

「何か?」

 ばれた。
 ついでに鋭い眼差しを向けられ、胃が縮む。

(しょ、食事時に会う人じゃないかも……)

 小心者のココノエは、乾いた笑いを浮かべた。
 しかし、目の前の美丈夫は許してくれなさそうだ。

「いえ、ちょっと思い出し笑いを」
「思い出し笑い?」

 眉間に軽く皺を寄せて、キジョウは反芻した。

 この人のこんな表情、初めてかもしれない。
 そう思うと、何だか不思議な気分になり、笑みをのせて話しかけた。

「三ヶ月くらい前ですよね、確か」

 唐突に何を言うんだと思ったのかもしれないが、キジョウは続けた。

「引っ越してきた時期ですか」

 しかしキジョウは、ココノエが言おうとしたことを的確に当てた。

「……はい。最初の頃は、キジョウさんに無視されているんだと思って
ました」

 微笑みながらそう言うと、キジョウは再び顔をしかめた。

「何故」

 不機嫌になった美人の前で手を振りつつ、否定する。

「いや、その、それは私が思い込んでただけでしてっ。今は大丈夫です、
全然問題ないですから!」

 慌てていた様子があまりにも変だったのか、苦笑といった様子で彼が
呟いた。

「面白い」
「へ」

 キジョウはすぐに普段の表情に戻り、コーヒーに口をつけた。

(か、からかわれたんだろうか……?)

 前に“苦い”がつくとはいえ、初めて笑顔を見たこちらはドキドキし
ていると言うのに。
 しかし会話がそこで途切れてしまったので、ココノエも目の前の食事
に手をつける。
 食べながら、時々視線を上げるが、キジョウはコーヒー片手に経済誌
に目を向けていた。

 最初の頃、無視されてると思ったのは、キジョウがあまりにも愛想が
なかったからだ。
 挨拶をしてもそのまま素通り。
 だから、ずっと無視されていると思っていたが、最近ようやくそれが
間違っていたことに気付いた。

 よく見れば、先ほどのようにゆっくりと目を閉じて、微かに(本当に
微か)顎を引いていたのだ。
 きっと、これが彼なりの会釈なんだろう。

(でも、何か不思議だ)

 引っ越してきてからはや三ヶ月。ココノエは今までこれほど長時間、
キジョウと話したことはなかった。
 実際の時間は五分も経っていないが、ココノエとキジョウにとっては
十分長時間にあたる。

 そんなとき、運行再開のアナウンスが入った。
 慌てて残りの食べ物を口の中に突っ込むと、準備を終えたキジョウが
無言のままココノエのトレーも一緒に運んでいった。

 何とか飲み込んで、ホームでキジョウに駆け寄る。

「あ、ありがとうございます」
「いえ」

 結局いつもの『いえ』で会話を終わりにし、ココノエは恐ろしいほど
混んでいる電車に乗るべく、戦闘体制に入った。




 * * *




 朝の小さな会話のためか、さほど暗い気分にならずに一日を終える事
が出来たココノエは、何も考えずに自転車で帰路についた。
 公園の横の道に入ったところで、ようやく「しまった」という言葉が
口をついて出た。

「もう私には関係ない。関係ない」

 言い聞かせるようにブツブツ呟いていたのに、横を通るときにしっか
りと枝を見上げていた。


 キキッ、と甲高い音を立てて、自転車が止まる。


 ココノエの目に映ったあの枝。
 関係ないといくら言い聞かせても、足は勝手に自転車を止め、枝の所
まで戻っている。

 枝には、白い紙が二つ絡むように結んであった。
 片方には、罫線が見える。

「あれは――」

 ココノエが昨日、結びつけた紙ではないだろうか。

 思わず自転車から降りて、枝に手を伸ばす。

(何で)

 頭には絶えずその言葉が浮かんでくるが、手は着実に手紙を外しにか
かっていた。

 罫線のある方だけ取ろうとしても、一部絡んだ二つの手紙はそれを許
さなかった。
 結局片方だけ取るのは無理で、二つともココノエの手の中に落ちた。

「それではどうもお世話になりました〜」

 静寂の中に響く声に、ココノエの心臓は激しく音を立てた。

「!?」

 すぐ近くの家から人が出て来たのだ。そのまま話しながら、こちらに
向かって歩いてくる。

 ココノエは思わず、手紙をポケットにしまって逃げ出した。




「ど、どどどうしよう」

 家に戻ったココノエは、机の上に並ぶ二つの白い紙を見てため息をつ
いた。

「別に何も悪いことしてないのに、何で逃げたの私……」

 高濃度のため息がココノエの口から漏れる。
 しかし視線は、並んだ紙から外れない。

「じ、自分のだけ!」

 案外「ふざけんなこの覗きヤロウが!」みたいな返事が書いてあるか
もしれない。

(そ、そんなのやだー!)

 心で絶叫を上げながら、ままよ、と一気に罫線のある紙を開いた。



 すみません



「……あれ?」

 ココノエが書いた一言の謝罪が、線で打ち消されているだけだった。

「でも、何でわざわざ」

 クエスチョンマークが頭上を旋回する。
 無意識下に置かれたせいか、本心に忠実なココノエの身体はもう一枚
の紙を開いていた。




 直接伝えることの苦しみも
 打破出来ないような自分と
 君とを比べ躊躇しても。



 男性とも女性とも判別出来ない流麗な筆跡で、書かれた想い。
 ココノエは身勝手にも、罪悪感より逼迫した切なさを覚えた。

 この差出人は、直接相手に告げられない、勇気の無い自分と相手とを
比べて、何を思ったのか。

 それはココノエに分かるはずも無いけれど、短い文から伝わる差出人
の、相手を求める心が伝わり、胸を締め付ける。

(この人は。……どれほどひたむきに、この相手を想ってるんだろう)

 ココノエには、そんな激情を抱く相手がいない。だから分からない。
 ただ、羨ましく思う。
 それほどまでに想われる、この相手が。

 そして勝手に様々な想像をして涙し、ココノエは眠りについた。




 ずっと君を待っていた。

 直接伝えることの苦しみも
 打破出来ないような自分と
 君とを比べ躊躇しても。



 


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